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2024年03月08日

アフリカのPrEP研究で若い女性が良好なアドヒアランスを達成
Young women in African PrEP study achieve good adherence

写真
Dr Brenda Mirembe at CROI 2024. Photo by Roger Pebody

CROI 2024で発表された研究によると、HIV感染率の高いアフリカの6ヵ国で若年女性に経口PrEP(HIV予防のための定期的な薬物療法)を提供する研究が行われ、PrEPの摂取と継続が高レベルで達成され、アドヒアランスも良好であった。

INSIGHTコホートは、南アフリカの14施設とエスワティニ、ケニア、マラウイ、ウガンダ、ザンビアの各1施設で実施されたPrEPの研究である。データは2022年8月~2023年8月の間に収集されたが、各個人の追跡期間は6ヵ月であった。

この研究では女性3,342名をスクリーニングし、142名(4.2%)がHIV陽性と判定され、113名が他の理由で不適格となり、参加者は3,087名となった。平均年齢は24歳であった。ほとんど(96%)に主たるパートナーがおり、過去3ヵ月間に2名以上のパートナーがいた人はほとんどいなかった。約30%が細菌性性感染症に感染し、治療を受けていた。約7名中1名(13.6%)にPrEPの使用歴があった。

PrEP摂取率は良好で、使用継続率も高く、参加者92%が4回の研究訪問をすべて終了した。

参加者の62%が吐き気などのPrEPの典型的な副作用を報告したが、ほとんどの参加者はPrEPが生活にプラスの影響を与えたと述べた。例えば、91%がHIV感染の心配が少なくなり、ほぼ同じ割合の人が性交時に「より自由になった」と感じたと回答した。

Makerere UniversityのBrenda Mirembe博士によると、テノホビルの濃度を測定し、アドヒアランスを確認するための迅速な尿検査は、参加者からおおむね支持された。供給上の問題から、検査は全参加者が毎回受けられるわけではなかったが、参加者の平均60%に実施された。その結果、最近のアドヒアランスは、1ヵ月目72%、3ヵ月目71%、6ヵ月目67%であった。

しかし、PrEP使用率が高いにもかかわらず、HIV年間発生率は1.38%と非常に高いままであった。これは、参加者72名につき1名の感染率に相当する。

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